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▼「七転八倒百姓記」について

「七転八倒百姓記」について/
厚かましくも拙本についての第2報です。

「七転八倒百姓記−地域を創るタスキ渡しー」(現代書館)

 1977年、百姓として生きようと、志を立てて村に帰ったのだけど、「学生運動をやっていた過激派」。こんな包囲網がすでに地域中にあふれていた。さらに百姓1年目から始まった「減反」を拒否したことで、「農協や行政に従わない男」、「多数に同調しない男」・・・生きづらいこんな空気に満ちていた。
 口笛を吹きながら、七転八倒・・。やがて近隣の農家や、地域の支持を受け、農薬の空中散布を中止に追い込み、そこから循環型まちづくりに漕ぎ出していく。 

「自分史」として書くならば、市井の一人でしかない私には始めからその資格はないし、出版する意味もない。
 私が百姓の七転八倒記を書けるとしたならば、農民であるかどうかを問わず、同じような孤軍奮闘の日々を送っている友人たちに、何らかの連帯のメッセージを伴ったものでなければならず、また同時に私の体験が少しでもその方々のお役に立てること。これがあって始めてその資格ができ、出版する意味もあるだろうと思ってきた。果たしてそのような一冊になれたかどうかは、今でもまだ心もとない。(本文あとがきより)
 
この本を、年齢を問わず同じ時代を「七転八倒」しながら生きている、まだ見ぬ仲間たちに。そして同じ世代の仲間たちにも心からの連帯の気持ちを込めて送りたい。特に同世代には「すでに一つの山を越えたし、七〇歳だから」という人もいるが、自分の生き方を決めるのは志と情熱であって、自然年齢ではない。そんなものに左右されてたまるもんか。対象は、よりひどくなって我らの前にその醜態をさらしている。
「帰(かへ)りなんいざ。田園将(まさ)に蕪(あ)れんとす、胡(なん)ぞ帰らざる。」である。ともに参りましょうぞ!

菅野芳秀  山形県長井市寺泉1483
携 帯:090-4043-1315
メール:[email protected]

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